-製剤学的事項-
安定性
(1)配合変化
本剤は、他剤及び輸液と配合した場合に、配合変化が認められているものがあるため、本剤を他剤及び輸液と配合しないこと。
(2)薬液の安定性
(3)専用希釈液の安定性
取扱い上の注意
貯法 | 室温保存 |
---|---|
有効期間 | 3年 |
規制区分 | 劇薬、処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋により使用すること) |
- 20.
- 取扱い上の注意
- 20.1
- 外箱を開封後、酸素検知剤を正常に働かせるため直射日光にさらさないこと。
- 20.2
- 内袋は使用するときまで開封しないこと。また、開封後は速やかに使用すること。
- 20.3
- 内袋開封前に酸素検知剤(ピンクの錠剤)の色を確認し、青紫~青色に変色している場合は、使用しないこと。
- 20.4
- 専用希釈液ボトルの支持筒上部及び栓体(排出口)をシールしているフィルムが万一はがれている時は使用しないこと。
包装
24mLバイアル
(76mL専用希釈液:注入針入り支持筒付きプラスチック製容器付)
[脱酸素剤、酸素検知剤入り]:1キット
適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1
- 本剤は必ず薬液を専用希釈液で希釈(混合)して使用すること。
- 14.1.2
-
調製方法
薬液1本に対して、専用希釈液1本で希釈(混合)すること。- (1)
- 薬液バイアルのキャップを外し、専用希釈液ボトルの支持筒上部のフィルムをはがす。
- (2)
- 支持筒上部を上に向けて薬液バイアルのゴム栓中央部に注入針をまっすぐ刺し、挿入完了位置まで一気に押し込む。
- (3)
- 接続操作にあたっては、支持筒等の固く安定する部分を持って行い、専用希釈液ボトルの胴部を持ったり、押さえたりしないこと。
- (4)
- 注入針が完全に奥まで刺し込まれていることを確認する。
- (5)
- 薬液バイアルを専用希釈液ボトルに接続後、薬液が専用希釈液ボトル側に落下しない場合は、ポンピングを行う。
- (6)
- 薬液がバイアルから専用希釈液ボトル側に全て流れたことを確認し、転倒混和する。薬液と専用希釈液を混合した後は室温で保管し、24時間以内に使用すること。
- (7)
- 栓体(排出口)への針刺しは、ゴム栓面に垂直にゆっくり行うこと。斜めに刺すと、ゴム片が薬剤中に混入したり、ポート部を傷つけ液漏れを起こすおそれがある。
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1
- 本剤は150mgあたり約60分間かけて点滴静注すること(30分以内は避けること)。
- 14.2.2
- 他剤及び輸液と配合した場合に、配合変化が認められているものがあるため、本剤を他剤及び輸液と配合しないこと。なお、同一の点滴ラインによる他剤及び輸液との同時投与は避けること。
- 14.2.3
- 本剤はヘパリンナトリウムと配合変化が認められているため、静脈内カテーテル留置を行う際、ヘパリンナトリウムによる血液凝固防止(ヘパリンロック)前後は、ルート内を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で洗浄(フラッシング)すること。
- 14.2.4
- 本剤と他の薬剤を同一の輸液チューブにより連続注入する場合には、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液を本剤の投与前後に輸液チューブ内に流すこと。
- 14.2.5
- 薬液バイアルは、薬剤の投与が終わるまで支持筒から抜き取らないこと。
- 14.2.6
- 使用後の残液は使用しないこと。
- 14.2.7
- 通気針は不要である。
- 14.2.8
- 専用希釈液ボトルの目盛りはおよその目安として使用すること。
2020年11月作成(第1版)
禁忌を含む注意事項等情報につきましては電子添文をご参照ください。