ライブラリ -専門医の症例から学ぶ泌尿器科疾患 女性編-
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膿尿をきたす疾患
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日本赤十字社長崎原爆病院 泌尿器科 鶴﨑 俊文 先生
女性は男性に比べ、高頻度に膀胱炎を起こし、特に高齢女性では再発性、難治性のことも多い。一方若年女性ではほとんどが急性単純性膀胱炎であり、経口抗菌薬投与で容易に治癒することが多い。しかし今回の症例のように難治性の場合、薬剤性膀胱炎などの特殊な病態も考慮する必要がある。
(2023.9掲載 監修:今村 亮一 先生)
監修のコメント
本邦では高齢化が進む中、排尿障害、尿路性器悪性腫瘍、慢性腎疾患などの泌尿器科疾患の患者さんのさらなる増加が予想されます。また泌尿器科疾患は、性別により下部尿路や骨盤底の構造と機能が同一でないことから、それぞれ特徴的な病態・症候を呈することが少なくありません。
診療技能のスキルアップには、実際に数多くの症例を経験することが重要ですが、自身で経験できる症例には限りがあるため、他の先生が経験された症例から学ぶことは重要です。
本コンテンツでは、弘前大学関連病院の先生方にご協力いただき、泌尿器科での診療で頻繁に遭遇する各種症状・徴候を伴う女性症例を提示いただき、鑑別診断をおこなうためのポイントなどをご解説いただきます。診断する上でのポイントをよりイメージいただけるよう提示いただく症例については、鑑別画像・検査所見などを示し、最後に担当した先生の実践的なコメントを掲載いただいております。
本コンテンツの内容が若手の泌尿器科専門医ならびに泌尿器科非専門医の先生方の日常診療の参考となり、ひいては患者さんの利益につながれば幸いです。
泌尿器科学講座 教授