患者さんに「動悸がありますか?」と英語で聞きたい場合、皆さんはどのように表現しますか?
「動悸」とは「心拍を自覚すること」awareness of one’s own heartbeatsのことであり、英語ではpalpitationsとなります。このpalpitationは本来pulsating「脈を打つ」というイメージの表現ですので、「動悸」という意味ではpalpitationsのように複数形で使われるのが一般的です。「触診」を意味するpalpationと混同される方も多いので注意してください。
「動悸がありますか?」と英語で聞きたい場合、このpalpitationsをそのまま使って“Do you have palpitations?”や“Have you been having any palpitations?”と表現することができます。また心臓が「速く打つ」を意味するraceや「強く打つ」を意味するpoundという動詞を使って、“Do you feel your heart is racing?”や“Do you feel your heart is pounding?”と表現することもできます。
そして患者さんにpalpitationsがある場合、英語圏の患者さんは“I have palpitations.”や“I feel my heart is racing/pounding.”以外にも様々な表現を使います。
皆さんご存じのように「心房粗動」の英語はatrial flutterです。このflutterは「羽が見えないくらい速く羽ばたく」というイメージの動詞で、虫や小鳥などが「羽ばたく」際に使われます。したがって患者さんが“I feel my heart is fluttering.”と言えば「心臓が小刻みに動いている感じがします」という意味になります。「羽ばたく」と言えば「羽ばたき振戦」flapping tremorで使われるflapを思いつく方も多いと思いますが、こちらは「羽が上下に動く様子を見せながら羽ばたく」というイメージの動詞で、鳥などが「羽ばたく」際に使われています。ちなみに「心房粗動」atrial flutterの英語圏での略語はAFLとなります。これは「心房細動」atrial fibrillationの略語であるAFと区別をするための表現です。ただ英語圏であってもAFはatrial flutterと誤解される場合もあるので、英語圏の臨床場面ではA-fibという略語も使われています。
患者さんが“I feel my heart is flip-flopping.”と言った場合、これは「心臓がバクバクしています」や「心拍が突然変わります」という意味になります。flipとは「上に跳ね上がる」というイメージの表現です。ここから「前方宙返り(前宙)」は英語ではfront flipと、そして「後方宙返り(バク宙)」はbackflip(こちらは1語)と呼ばれます。ちなみに地面に手をつく「前方転回」と「後方転回(バク転)」は、手を地面に当ててそこから跳ね上がるのでfront handspringとback handspringと呼ばれます。そして「側方転回(側転)」は「荷車の車輪」のような動きからcartwheelと呼ばれます。flip-flopのflopとは「下に落ちる」というイメージの表現であり、出来の悪い映画やドラマなどはflopと呼ばれます。ここからflip-flopには「宙返りをする」「(心臓が)バクバクする」「(意見などを)コロコロ変える」「(心拍が)突然変わる」というイメージがあるのです。「サンダル」は英語でもsandalsとなりますが、このうち「ビーチサンダル」beach sandalsのようにサンダル自体が「パタパタ」と地面とくっ付いたり離れたりするものはflip-flopsとも呼ばれます(この場合、サンダルは両足に履くのでflip-flopsのように複数形になります)。そしてこのflip-flopsはオーストラリアではthongsと呼ばれます。米国や英国では「紐パンツ・Tバック」のことをthongと呼びますので、使う際には誤解されないように十分注意してくださいね。
このほかにも“My heart is skipping beats.”という表現もpalpitationsを訴える際によく使われます。これは「心拍が抜ける」というイメージの表現で、「不整脈」arrhythmiaを自覚する場合に使われます。ただし“My heart skips a beat.”とbeatが単数形で使われた場合、それは慣用句として「興奮する」「驚く」「ショックを受ける」という意味になります。驚いた際に日本語では「心臓が止まる」と表現しますが、英語では「脈が飛ぶ」と表現するわけです。
このように患者さんが心拍のリズムを自覚できる場合、“Could you tap out your heart rhythm on the desk?”「机を指で叩いてご自身の心拍のリズムを表現してくれませんか?」と指示することができます。これによって患者さんのheart rhythmがどのようなものなのかを具体的に理解することができるでしょう。
「何の前触れもなしに突然起こる」ことを英語ではparoxysmal「発作性」と表現しますが、これは「パラクシズゥマゥ」のように発音します。そして「atriaやAV nodeまでのconduction systemが原因で起こるtachycardiaが、何の前触れもなしに突然起こる」というものをparoxysmal supraventricular tachycardia(PSVT)「発作性上室(性)頻拍」と言います。
このPSVTに対する効果的な対処法として副交感神経を刺激するValsalva maneuverがありますが、これを改良したmodified Valsalva maneuverが洞調律復帰の手段として推奨されています。まずは注射器のシリンジを手渡して“Take this syringe and hold it firmly between your lips.”と伝えましょう。次にシリンジの先端をくわえてもらい、15秒間強く息を吹き込んでもらいますが、その際には“Now, blow into the syringe as hard as you can for 15 seconds, like you’re trying to move the plunger.”と言って、押子であるplungerを動かしてもらいましょう。modified Valsalva maneuverではこの後に患者の両脚を45度の角度まで挙上させるのですが、その際には“After 15 seconds, we will help you lie flat on your back and lift your legs to about a 45-degree angle. Please hold this position for another 15 seconds.”と伝えましょう。そして最後に“Then, sit back up slowly and breathe normally.”と伝えます。このmodified Valsalva maneuverは救急の場面ではとても便利な方法ですので、その英語表現も覚えておきましょう。
このPSVTはatrioventricular reentrant tachycardia(AVRT)「房室リエントリー性頻拍」とatrioventricular nodal reentrant tachycardia(AVNRT)「房室結節リエントリー性頻拍」の2種類に分類されます。このうちAV node がslow pathwayであるalpha pathwayと、fast pathwayであるbeta pathwayの2つに分かれ、タイミングによって電気信号がこの2つのpathwayを円のように循環することでtachycardiaが生じるものをAVNRTと呼びます。そしてこのAVNRTの場合、心房と心室が同時に収縮するという現象が見られます。特に右心房と右心室が同時に収縮すると、jugular vein「頸静脈」に本来静脈には見られない「拍動」が認められることがありますが、英語ではこの所見を「カエルが喉を膨らませている」様子に喩えてfrog signと呼んでいます。以前「喉に関する英語表現」をご紹介した際に「声や喉の様子がおかしい」という状態を英語では“I have a frog in my throat.”と表現するとお伝えしました。これはカエルが「グエ」とcroak「鳴く」際の音から「カエルの鳴き声のような声しか出ない=声の様子がおかしい」という意味の英語表現なのですが、今回ご紹介しているAVNRTのfrog signとは全く関係のないものですので、混同しないように気をつけてくださいね。
そして不整脈に関しては様々な英語表現がありますが、その発音や読み方に注意が必要なものが幾つかあります。
SA nodeがしっかりと電気信号を送ってくれないことによるbradycardia「徐脈」をsick sinus syndrome(SSS)「洞不全症候群」と呼びますが、この略語であるSSSの読み方は“S-S-S”「エス・エス・エス」となります。ご存じの方も多いようにabdominal aortic aneurysm「腹部大動脈瘤」の略語であるAAAの読み方は“triple A”となりますが、このような読み方をする医学英語はAAAくらいです。ちなみに2024年の米国での選挙では「大統領府」Presidencyのほか、「上院」Senateと「下院」House of Representative 3つを「共和党」Republican Partyが支配する「トリプルレッド」が起こりましたが、英語ではこれを競馬での「三連勝単式」を意味するtrifectaを使ってRepublican trifectaと表現します。もし「民主党」Democratic Partyがこの3つを支配する場合、日本ではおそらく「トリプルブルー」と表現するでしょうが、それも英語ではDemocratic trifectaと表現するのです。
心房から心室への電気信号が正常に伝わらない病態をatrioventricular(AV)block「房室ブロック」と呼び、その程度によって3段階に分けられます。心房から心室への電気信号の伝達が遅れるだけのAV blockはfirst-degree AV blockとなります。これに対して心房と心室の間の伝達が完全に途絶えているものをthird-degree AV blockと呼びます。そしてfirst-degreeとthirddegreeの中間で、心房と心室の間の伝達が時折途絶えてしまうものをsecond-degree AV blockと呼び、その程度によってMobitz type IとMobitz type IIに分けています。このMobitz type Iは心房と心室の間の伝達が遅れた後に途絶えるもので、別名であるWenckebachの呼び方のほうが一般的です。これに対して心房と心室の伝達が遅れることなく、突然伝達が途絶えるMobitz type IIのほうはそのままMobitz type IIと呼ばれています。このMobitzとWenckebachの発音ですが、それぞれ「モービッツ」と「ウェンキィバック」のようになります。特にWenckebachは日本語の「ウェンケバッハ」とは異なるように発音されるので注意してください。
「期外収縮」は「機が熟する前の収縮」という意味でpremature contractionと表現されます。その症状を患者さんは先述したflip-floppingを使って“I feel my heart is flip-flopping.”のように表現します。「心房性期外収縮」はpremature atrial contraction(PAC)と、そして「心室性期外収縮」はpremature ventricular contraction(PVC)と表現されます。どちらの略語も“P-A-C”と“P-V-C”のように、アルファベットをそのまま読み上げることが一般的です。日本ではPACを「パック」のように発音される方がいらっしゃいますが、英語では“P-A-C”と発音するのが一般的ですのでご注意を。
こういったpalpitationsはarrhythmiaだけでなく、ischemic heart disease「虚血性心疾患」でも認められますが、その際electrocardiogram(ECG/EKG)「心電図」で認められる「陰性T波」の英語はinverted T wavesとなります。日本語を直訳したnegative T wavesは「トリプルレッド」と同様、完全なる「和製英語」ですので注意してくださいね。
「動悸」とは「心拍を自覚すること」awareness of one’s own heartbeatsのことであり、英語ではpalpitationsとなります。このpalpitationは本来pulsating「脈を打つ」というイメージの表現ですので、「動悸」という意味ではpalpitationsのように複数形で使われるのが一般的です。「触診」を意味するpalpationと混同される方も多いので注意してください。
「動悸がありますか?」と英語で聞きたい場合、このpalpitationsをそのまま使って“Do you have palpitations?”や“Have you been having any palpitations?”と表現することができます。また心臓が「速く打つ」を意味するraceや「強く打つ」を意味するpoundという動詞を使って、“Do you feel your heart is racing?”や“Do you feel your heart is pounding?”と表現することもできます。
そして患者さんにpalpitationsがある場合、英語圏の患者さんは“I have palpitations.”や“I feel my heart is racing/pounding.”以外にも様々な表現を使います。
皆さんご存じのように「心房粗動」の英語はatrial flutterです。このflutterは「羽が見えないくらい速く羽ばたく」というイメージの動詞で、虫や小鳥などが「羽ばたく」際に使われます。したがって患者さんが“I feel my heart is fluttering.”と言えば「心臓が小刻みに動いている感じがします」という意味になります。「羽ばたく」と言えば「羽ばたき振戦」flapping tremorで使われるflapを思いつく方も多いと思いますが、こちらは「羽が上下に動く様子を見せながら羽ばたく」というイメージの動詞で、鳥などが「羽ばたく」際に使われています。ちなみに「心房粗動」atrial flutterの英語圏での略語はAFLとなります。これは「心房細動」atrial fibrillationの略語であるAFと区別をするための表現です。ただ英語圏であってもAFはatrial flutterと誤解される場合もあるので、英語圏の臨床場面ではA-fibという略語も使われています。
患者さんが“I feel my heart is flip-flopping.”と言った場合、これは「心臓がバクバクしています」や「心拍が突然変わります」という意味になります。flipとは「上に跳ね上がる」というイメージの表現です。ここから「前方宙返り(前宙)」は英語ではfront flipと、そして「後方宙返り(バク宙)」はbackflip(こちらは1語)と呼ばれます。ちなみに地面に手をつく「前方転回」と「後方転回(バク転)」は、手を地面に当ててそこから跳ね上がるのでfront handspringとback handspringと呼ばれます。そして「側方転回(側転)」は「荷車の車輪」のような動きからcartwheelと呼ばれます。flip-flopのflopとは「下に落ちる」というイメージの表現であり、出来の悪い映画やドラマなどはflopと呼ばれます。ここからflip-flopには「宙返りをする」「(心臓が)バクバクする」「(意見などを)コロコロ変える」「(心拍が)突然変わる」というイメージがあるのです。「サンダル」は英語でもsandalsとなりますが、このうち「ビーチサンダル」beach sandalsのようにサンダル自体が「パタパタ」と地面とくっ付いたり離れたりするものはflip-flopsとも呼ばれます(この場合、サンダルは両足に履くのでflip-flopsのように複数形になります)。そしてこのflip-flopsはオーストラリアではthongsと呼ばれます。米国や英国では「紐パンツ・Tバック」のことをthongと呼びますので、使う際には誤解されないように十分注意してくださいね。
このほかにも“My heart is skipping beats.”という表現もpalpitationsを訴える際によく使われます。これは「心拍が抜ける」というイメージの表現で、「不整脈」arrhythmiaを自覚する場合に使われます。ただし“My heart skips a beat.”とbeatが単数形で使われた場合、それは慣用句として「興奮する」「驚く」「ショックを受ける」という意味になります。驚いた際に日本語では「心臓が止まる」と表現しますが、英語では「脈が飛ぶ」と表現するわけです。
このように患者さんが心拍のリズムを自覚できる場合、“Could you tap out your heart rhythm on the desk?”「机を指で叩いてご自身の心拍のリズムを表現してくれませんか?」と指示することができます。これによって患者さんのheart rhythmがどのようなものなのかを具体的に理解することができるでしょう。
「何の前触れもなしに突然起こる」ことを英語ではparoxysmal「発作性」と表現しますが、これは「パラクシズゥマゥ」のように発音します。そして「atriaやAV nodeまでのconduction systemが原因で起こるtachycardiaが、何の前触れもなしに突然起こる」というものをparoxysmal supraventricular tachycardia(PSVT)「発作性上室(性)頻拍」と言います。
このPSVTに対する効果的な対処法として副交感神経を刺激するValsalva maneuverがありますが、これを改良したmodified Valsalva maneuverが洞調律復帰の手段として推奨されています。まずは注射器のシリンジを手渡して“Take this syringe and hold it firmly between your lips.”と伝えましょう。次にシリンジの先端をくわえてもらい、15秒間強く息を吹き込んでもらいますが、その際には“Now, blow into the syringe as hard as you can for 15 seconds, like you’re trying to move the plunger.”と言って、押子であるplungerを動かしてもらいましょう。modified Valsalva maneuverではこの後に患者の両脚を45度の角度まで挙上させるのですが、その際には“After 15 seconds, we will help you lie flat on your back and lift your legs to about a 45-degree angle. Please hold this position for another 15 seconds.”と伝えましょう。そして最後に“Then, sit back up slowly and breathe normally.”と伝えます。このmodified Valsalva maneuverは救急の場面ではとても便利な方法ですので、その英語表現も覚えておきましょう。
このPSVTはatrioventricular reentrant tachycardia(AVRT)「房室リエントリー性頻拍」とatrioventricular nodal reentrant tachycardia(AVNRT)「房室結節リエントリー性頻拍」の2種類に分類されます。このうちAV node がslow pathwayであるalpha pathwayと、fast pathwayであるbeta pathwayの2つに分かれ、タイミングによって電気信号がこの2つのpathwayを円のように循環することでtachycardiaが生じるものをAVNRTと呼びます。そしてこのAVNRTの場合、心房と心室が同時に収縮するという現象が見られます。特に右心房と右心室が同時に収縮すると、jugular vein「頸静脈」に本来静脈には見られない「拍動」が認められることがありますが、英語ではこの所見を「カエルが喉を膨らませている」様子に喩えてfrog signと呼んでいます。以前「喉に関する英語表現」をご紹介した際に「声や喉の様子がおかしい」という状態を英語では“I have a frog in my throat.”と表現するとお伝えしました。これはカエルが「グエ」とcroak「鳴く」際の音から「カエルの鳴き声のような声しか出ない=声の様子がおかしい」という意味の英語表現なのですが、今回ご紹介しているAVNRTのfrog signとは全く関係のないものですので、混同しないように気をつけてくださいね。
そして不整脈に関しては様々な英語表現がありますが、その発音や読み方に注意が必要なものが幾つかあります。
SA nodeがしっかりと電気信号を送ってくれないことによるbradycardia「徐脈」をsick sinus syndrome(SSS)「洞不全症候群」と呼びますが、この略語であるSSSの読み方は“S-S-S”「エス・エス・エス」となります。ご存じの方も多いようにabdominal aortic aneurysm「腹部大動脈瘤」の略語であるAAAの読み方は“triple A”となりますが、このような読み方をする医学英語はAAAくらいです。ちなみに2024年の米国での選挙では「大統領府」Presidencyのほか、「上院」Senateと「下院」House of Representative 3つを「共和党」Republican Partyが支配する「トリプルレッド」が起こりましたが、英語ではこれを競馬での「三連勝単式」を意味するtrifectaを使ってRepublican trifectaと表現します。もし「民主党」Democratic Partyがこの3つを支配する場合、日本ではおそらく「トリプルブルー」と表現するでしょうが、それも英語ではDemocratic trifectaと表現するのです。
心房から心室への電気信号が正常に伝わらない病態をatrioventricular(AV)block「房室ブロック」と呼び、その程度によって3段階に分けられます。心房から心室への電気信号の伝達が遅れるだけのAV blockはfirst-degree AV blockとなります。これに対して心房と心室の間の伝達が完全に途絶えているものをthird-degree AV blockと呼びます。そしてfirst-degreeとthirddegreeの中間で、心房と心室の間の伝達が時折途絶えてしまうものをsecond-degree AV blockと呼び、その程度によってMobitz type IとMobitz type IIに分けています。このMobitz type Iは心房と心室の間の伝達が遅れた後に途絶えるもので、別名であるWenckebachの呼び方のほうが一般的です。これに対して心房と心室の伝達が遅れることなく、突然伝達が途絶えるMobitz type IIのほうはそのままMobitz type IIと呼ばれています。このMobitzとWenckebachの発音ですが、それぞれ「モービッツ」と「ウェンキィバック」のようになります。特にWenckebachは日本語の「ウェンケバッハ」とは異なるように発音されるので注意してください。
「期外収縮」は「機が熟する前の収縮」という意味でpremature contractionと表現されます。その症状を患者さんは先述したflip-floppingを使って“I feel my heart is flip-flopping.”のように表現します。「心房性期外収縮」はpremature atrial contraction(PAC)と、そして「心室性期外収縮」はpremature ventricular contraction(PVC)と表現されます。どちらの略語も“P-A-C”と“P-V-C”のように、アルファベットをそのまま読み上げることが一般的です。日本ではPACを「パック」のように発音される方がいらっしゃいますが、英語では“P-A-C”と発音するのが一般的ですのでご注意を。
こういったpalpitationsはarrhythmiaだけでなく、ischemic heart disease「虚血性心疾患」でも認められますが、その際electrocardiogram(ECG/EKG)「心電図」で認められる「陰性T波」の英語はinverted T wavesとなります。日本語を直訳したnegative T wavesは「トリプルレッド」と同様、完全なる「和製英語」ですので注意してくださいね。