-臨床成績-

投与終了7日後の臨床効果(PPS)[各試験のa: 主要評価項目、b: 副次評価項目]

ラスビック®錠75mg1日1回投与における投与終了7日後の疾患別臨床効果#は、84.6〜100.0%でした。

疾患別臨床効果
【効果判定基準】1-2)
【効果判定基準】

投与終了時の臨床効果(PPS)[各試験のa:主要評価項目、b:副次評価項目]

ラスビック®錠75mg1日1回投与における投与終了時の疾患別臨床効果は、84.8~96.4%でした。

疾患別臨床効果
【効果判定基準】1-2)
【効果判定基準】

安全性

国内で実施された臨床試験において、531例中62例(11.7%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。
主な副作用は、下痢、好酸球数増加各7例(1.3%)、ALT上昇5例(0.9%)でした。(承認時)
重大な副作用としては、ショック、アナフィラキシー(頻度不明)、白血球減少症(0.19%)、間質性肺炎(0.19%)、QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)(頻度不明)、低血糖(頻度不明)、偽膜性大腸炎(頻度不明)、アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、横紋筋融解症(頻度不明)、痙攣(頻度不明)、錯乱、せん妄等の精神症状(頻度不明)、重症筋無力症の悪化(頻度不明)、大動脈瘤、大動脈解離(頻度不明)が添付文書に記載されています。詳細は添付文書をご参照ください。

微生物学的効果(Bacteriological Per Protocol Set:BPPS)[副次評価項目]

ラスビック®錠75mg1日1回投与における菌種別の微生物学的効果は、92.9〜100.0%でした。

菌種別微生物学的効果
【効果判定基準】1)
【効果判定基準】

※1:ペニシリンGに対して0.12≦MIC≦1μg/mLを示したペニシリン中等度耐性肺炎球菌
※2:ペニシリンGに対してMIC≧2μg/mLを示したペニシリン耐性肺炎球菌
※3:クラリスロマイシンに対してMIC≧1μg/mL又はアジスロマイシンに対してMIC≧2μg/mLを示したマクロライド耐性肺炎球菌
※4:アンピシリンに対してMIC≧2μg/mLを示したβ-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌
※5:アンピシリンに対してMIC≧2μg/mLを示したβ-ラクタマーゼ産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌

臨床分離株の菌属/菌種別の微生物学的効果(Modified Full Analysis Set:MFAS)

臨床分離株の菌属/ 菌種別の微生物学的効果(Modified Full Analysis Set:MFAS)

※1:ペニシリンGに対して0.12≦MIC≦1μg/mLを示したペニシリン中等度耐性肺炎球菌
※2:ペニシリンGに対してMIC≧2μg/mLを示したペニシリン耐性肺炎球菌
※3:クラリスロマイシンに対してMIC≧1μg/mL又はアジスロマイシンに対してMIC≧2μg/mLを示したマクロライド耐性肺炎球菌
※4:アンピシリンに対してMIC≧2μg/mLを示したβ-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌
※5:アンピシリンに対してMIC≧2μg/mLを示したβ-ラクタマーゼ産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌

試験方法

市中肺炎患者を対象とした第Ⅱ相試験(用量設定試験)3)

目的

市中肺炎患者に対するラスビック®錠75mg及び150mgの有効性及び安全性を評価し、至適用量を検討する。

対象

20歳以上75歳未満で軽症から中等症の日本人市中肺炎患者
ステップA:20例
ステップB:109例(ラスビック®錠75mg群:54例、ラスビック®錠150mg群:55例)

試験デザイン

ステップA:非盲検非対照試験
ステップB:無作為化二重盲検並行群間比較試験

方法

ステップA:
ラスビック®錠75mgを1日1回7日間経口投与したときの安全性及び有効性を検討し、次の試験に移行しても問題ないと判断した場合はステップBに進んだ。

ステップB:
ラスビック®錠75mg群又は150mg群に無作為に割付け、1日1回7日間経口投与した。
各群の患者背景を可能な限り均一とするため、年齢及び肺炎の重症度を割付け因子とする動的割付けを行った。

評価項目

ステップA:
[主要評価項目]安全性
[副次評価項目]投与終了7日後の臨床効果、投与終了時の臨床効果、投与終了7日後の微生物学的効果等

ステップB:
[主要評価項目]投与終了7日後の臨床効果
[副次評価項目]投与終了時の臨床効果、投与終了7日後の微生物学的効果等
[安全性評価項目]副作用等

解析計画

ステップBでは投与終了7日後の治癒率、投与終了時の有効率、投与終了7日後の菌消失率を算出し、その両側95%信頼区間を算出した。
有効性の主たる解析対象集団は、PPS(治験実施計画書に適合した対象集団:Per Protocol Set)とした。

市中肺炎患者を対象とした第Ⅲ相二重盲検比較試験4)

目的

市中肺炎患者を対象として、レボフロキサシン500mg1日1回7日間投与に対するラスビック®錠75mg1日1回7日間投与の投与終了7日後の臨床効果の非劣性を検証する。あわせて安全性の検討も行う。

対象

16歳以上80歳未満で日本人市中肺炎患者277例(ラスビック®錠75mg群:140例、レボフロキサシン500mg群:137例)

試験デザイン

無作為化二重盲検並行群間比較試験

方法

ラスビック®錠75mg群又はレボフロキサシン500mg群に無作為に割付け、1日1回7日間経口投与した。各群の患者背景を可能な限り均一とするため、年齢及び体重を調整因子とする動的割付けを行った。

評価項目

[主要評価項目]投与終了7日後の臨床効果

[副次評価項目]投与終了時の臨床効果、投与終了7日後の微生物学的効果等

[安全性評価項目]副作用等

解析計画

[主要評価項目]
非劣性マージンを10%と設定し、投与終了7日後の治癒率の群間差の95%信頼区間の下限が-10%を下回らない場合、ラスビック®錠75mg群の非劣性が検証されたと判定した。

[副次評価項目]
投与終了時の有効率、投与終了7日後の菌消失率を算出し、その両側95%信頼区間を算出した。

有効性の主たる解析対象集団は、PPS(治験実施計画書に適合した対象集団:Per Protocol Set)とした。

呼吸器感染症患者を対象とした第Ⅲ相非盲検非対照試験5)

目的

呼吸器感染症患者を対象として、ラスビック®錠75mg1日1回7日間投与の有効性及び安全性を検討する。

対象

16歳以上の日本人の慢性呼吸器病変の二次感染又は急性気管支炎患者53例(慢性呼吸器病変の二次感染患者:38例、急性気管支炎患者:13例、その他:2例)

試験デザイン

非盲検非対照試験

方法

ラスビック®錠75mgを1日1回7日間経口投与した。

評価項目

[主要評価項目]
慢性呼吸器病変の二次感染:投与終了7日後の臨床効果
急性気管支炎:投与終了時の臨床効果

[副次評価項目]
慢性呼吸器病変の二次感染:投与終了時の臨床効果、投与終了7日後の微生物学的効果等
急性気管支炎:投与終了7日後の臨床効果、投与終了7日後の微生物学的効果等

[安全性評価項目]
副作用等

解析計画

投与終了7日後の治癒率、投与終了時の有効率、投与終了7日後の菌消失率を算出し、その両側95%信頼区間を算出した。
有効性の主たる解析対象集団は、PPS(治験実施計画書に適合した対象集団:Per Protocol Set)とした。

副鼻腔炎患者を対象とした第Ⅲ相二重盲検比較試験6)

目的

副鼻腔炎患者を対象として、レボフロキサシン500mg1日1回7日間投与に対するラスビック®錠75mg1日1回7日間投与の投与終了時の臨床効果の非劣性を検証する。あわせて安全性の検討も行う。

対象

16歳以上80歳未満の日本人副鼻腔炎患者279例(ラスビック®錠75mg群:140例、レボフロキサシン500mg群:139例)

試験デザイン

無作為化二重盲検並行群間比較試験

方法

ラスビック®錠75mg群又はレボフロキサシン500mg群に無作為に割付け、1日1回7日間経口投与した。各群の患者背景を可能な限り均一とするため、自覚症状・他覚所見スコア及び体重を調整因子とする動的割付けを行った。

評価項目

[主要評価項目]投与終了時の臨床効果

[副次評価項目]投与終了7日後の臨床効果(再燃率)、投与終了時の微生物学的効果等

[安全性評価項目]副作用等

解析計画

[主要評価項目]
非劣性マージンを10%と設定し、投与終了時の有効率の群間差の95%信頼区間の下限が-10%を下回らない場合、ラスビック®錠75mg群の非劣性が検証されたと判定した。

[副次評価項目]
投与終了7日後の再燃率、投与終了時の菌消失率を算出し、その両側95%信頼区間を算出した。

有効性の主たる解析対象集団は、PPS(治験実施計画書に適合した対象集団:Per Protocol Set)とした。

耳鼻咽喉科感染症患者を対象とした第Ⅲ相非盲検非対照試験7)

目的

耳鼻咽喉科感染症患者を対象として、ラスビック®錠75mg1日1回7日間投与の有効性及び安全性を検討する。

対象

16歳以上の日本人咽頭・喉頭炎、扁桃炎及び中耳炎患者70例(咽頭・喉頭炎:26例、扁桃炎:28例、中耳炎:16例)

試験デザイン

非盲検非対照試験

方法

ラスビック®錠75mgを1日1回7日間経口投与した。ただし、7日間投与により改善傾向がみられ、有効に作用しつつあり、継続投与すべきと判断された場合には、最長7日間(全体の投与期間として最長14日間)まで延長を可能とした。

評価項目

[主要評価項目]投与終了時の臨床効果

[副次評価項目]投与終了7日後の臨床効果、投与終了時の微生物学的効果等

[安全性評価項目]副作用等

解析計画

投与終了時の有効率、投与終了7日後の有効率、投与終了時の菌消失率を算出し、その両側95%信頼区間を算出した。
有効性の主たる解析対象集団は、PPS(治験実施計画書に適合した対象集団:Per Protocol Set)とした。


  1. 1)日本化学療法学会呼吸器感染症における新規抗微生物薬の臨床評価法見直しのための委員会.呼吸器感染症における新規抗菌薬の臨床評価法(第二版). 日化療会誌.; 60(1): 30-45(2012)
  2. 2)馬場駿吉 ほか, 臨床薬物治療学大系4 臨床薬効評価 C. 耳鼻咽喉科疾患. 情報開発研究所. 320-332(1987)
  3. 3)承認時評価資料:市中肺炎患者を対象とした第Ⅱ相試験(用量設定試験)(AMX-T201試験).
  4. 4)承認時評価資料:市中肺炎患者を対象とした第Ⅲ相二重盲検比較試験(AMX-T301試験).
  5. 5)承認時評価資料:呼吸器感染症患者を対象とした第Ⅲ相非盲検非対照試験(AMX-T302試験).
  6. 6)承認時評価資料:副鼻腔炎患者を対象とした第Ⅲ相二重盲検比較試験(AMX-T303試験).
  7. 7)承認時評価資料:耳鼻咽喉科感染症患者を対象とした第Ⅲ相非盲検非対照試験(AMX-T304試験).
用法・用量
通常、成人には、ラスクフロキサシンとして1回75mgを1日1回経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。