-喘息予防・管理ガイドライン-
喘息にまつわる予防や管理のガイドラインを動画でご覧いただけます。
喘息関連ガイドライン
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小児喘息ガイドライン(GL)2017改訂のポイントとは?
荒川 浩一先生に、5年ぶりに発刊された小児気管支喘息治療・管理GL 2017の改訂ポイントについてご解説いただきました。
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喘息予防・管理ガイドライン改訂のポイント
「喘息予防・管理ガイドライン」の改訂のポイントを新実彰男先生にご解説いただきました。
(約10分)
喘息予防・管理ガイドライン2018(抜粋)
未治療の喘息の臨床所見による重症度分類(成人)

- *1いずれか1つが認められればその重症度と判断する。
- *2症状からの判断は重症例や長期罹患例で重症度を過小評価する場合がある。呼吸機能は気道閉塞の程度を客観的に示し、その変動は気道過敏性と関連する。
%FEV1=(FEV1測定値/FEV1予測値)×100、%PEF=(PEF測定値/PEF予測値または自己最良値)×100
喘息コントロール状態の評価

- *11日2回測定による日内変動の正常上限は8%である。
- *2増悪が月に1回以上あれば他の項目が該当しなくてもコントロール不良と評価する。
喘息治療ステップ

ICS:吸入ステロイド薬、LABA:長時間作用性β2刺激薬、LAMA:長時間作用性抗コリン薬、 LTRA:ロイコトリエン受容体拮抗薬、SABA:短時間作用性吸入β2刺激薬、抗IL-5Rα抗体:抗IL-5受容体α鎖抗体
- *1抗アレルギー薬とは次を指す。メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬、トロンボキサンA2阻害薬、Th2サイトカイン阻害薬
- *2通年性吸入アレルゲンに対して陽性かつ血清総IgE値が30~1,500IU/mLの場合に適用となる。
- *3経口ステロイド薬は短期間の間欠的投与を原則とする。短期間の間欠投与でもコントロールが得られない場合は必要最小量を維持量とする。
- *4軽度発作までの対応を示し、それ以上の発作についてはガイドラインの「急性増悪(発作)への対応(成人)」の項を参照。
- *5ブデソニド/ホルモテロール配合剤で長期管理を行っている場合は同剤を発作治療にも用いることができる。
長期管理と発作治療を合わせて1日8吸入までとするが、一時的に1日合計12吸入まで増量可能である。
ただし、1日8吸入を超える場合は速やかに医療機関を受診するよう患者に説明する。 - *6チオトロピウム臭化物水和物のソフトミスト製剤。
- *7LABA、LTRAなどをICSに加えてもコントロール不良の場合に用いる。
- *8成人および12歳以上の小児に適応がある。
- *9対象は18歳以上の重症喘息患者であり、適応患者の選定は日本呼吸器学会専門医あるいは日本アレルギー学会専門医が行い、手技は日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医の指導の下で入院治療において行う。
喘息長期管理の進め方

*治療ステップ3以上の治療にもかかわらずコントロール不良の場合は専門医への紹介が推奨される。
日本アレルギー学会 監修:喘息予防・管理ガイドライン2018, 協和企画